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東北フラワーフェス イベント報告

2014年9月13日~15日の3日間、イオンモール幕張新都心にて開催した「東北フラワーフェス -復興から創造へ-」は大盛況のうちに閉幕しました。 好天にも恵まれ、多くのお客様に「東北の花」の持つ魅力や新たな可能性をお伝え出来たと感じています。このイベントにご参加くださった皆様、ご協力を頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。 東北花き園芸復興協議会では引き続き東北のお花の魅力を様々な形でお伝えしてまいります。


東北フラワー せり市


13日に2回、一般社団法人日本花き卸売市場協会青年部の協力のもと「東北フラワーせり市」を開催しました。競り人が用意した花(主に東北産)に、お客様が値段を付けて競り落とすという本格的なスタイルで、2回開催のどちらも多くのお客様にご参加いただきました。 競り人の迫力ある声と動き、せり独特のスピード感溢れる掛け合いはとてもダイナミックで、普段はなかなかできない「競り」の体験を楽しんでいただきました。競り落とした時のお客様の喜ぶ顔、また競り落とせなかった時の悔しそうな表情がとても印象的でした。

フラワーデモンストレーション


13~15日の3日間、花道家・大久保有加先生によるフラワーデモンストレーションを行いました。13日は桃生ガーベラ、14日はあぶくまトルコキキョウ、15日は安代りんどうをメイン花材とし、各回生産者が大久保先生と一緒にステージに上がり、現地の復興状況や生産の現状などもお話して頂きました。
大久保先生は実際に産地を訪ね、生産者への取材から感じた熱い想いを、産地の花と東北産の枝物などを使用して「秋の装い」をテーマに活けてくださいました。それぞれの花の特徴を活かした作品と、生で見る花活けに、観客の皆さんから沢山の拍手をいただきました。制作した作品はイベント期間中ステージ横に展示され、会場にいらした多くのお客様にお楽しみ頂きました。

フラワーヘッドピースのプレゼント


13~15日の3日間、各日2回行ったフラワーヘッドピースのプレゼントでは、桃生ガーベラ、あぶくまトルコキキョウ、安代りんどうを、700名以上の方に髪飾りとしてプレゼントさせていただきました。色とりどりのお花の中から好きな花を選んでいただき、髪につけるときには花の名前などをお伝えさせていただきました。
「生花なんですね!」と驚いてくださる方や、覚えたばかりの花の名前を「ガーベラって言うんだよ。」とお母さんに伝えてくれた女の子の笑顔が印象的でした。また「これなら1輪でも楽しめるね」と新たな楽しみ方として感じてくださった方もいらっしゃいました。

花育 一花一葉


13~15日の3日間、花道家・大久保有加先生による「花育」のワークショップを行い3日間で約100名の方にご参加いただきました。
「一花一葉」は一枚の葉と一輪の花で楽しむ花活けで、先生の説明の後、自由に花を活けていただきました。完成した作品は、コンセプト・お名前・年齢を書いた紙と一緒に展示ブースに飾らせていただき、参加者以外の来場者の皆様にもご覧いただきました。参加者の皆様には、自宅でも一花一葉を楽しんでいただけるよう「ルポゼ・フルール幕張新都心店」にてお花と交換できる引き換えチケットをプレゼントさせていただきました。

花贈りパフォーマンス


14~15日の2日間、各日2回ずつ愛知県東三河を拠点に活躍する「花男子プロジェクト」の皆さんにパフォーマンスをしていただきました。
吹き抜けになった会場は満員御礼、立ち見のお客様もいらっしゃいました。
来場者の皆様に参加して頂く、花男子による花贈りパフォーマンスは大盛況となりました。
花贈りしてくださった1組のお客様は結婚30周年を迎えるご夫婦で、旦那さま自ら花贈りを決意して舞台に上がってくださいました。九州男児の旦那さまは、普段は感謝の言葉を口にすることは無いそうで、ブーケと共に30年分の感謝の気持ちを奥さまに伝え、奥さまもありがとうの言葉と涙を浮かべられていました。
来場されていた生産者の方からも御礼のお言葉を頂き、東北フラワーで伝える「感動」「元気」「笑顔」がお客様と3県の生産者をつなぐパフォーマンスになったと感じました。

東北フラワー せり市


ブース展示の会場となったグランドコート内では宮城県(桃生ガーベラ)、福島県(あぶくまトルコキキョウ)、岩手県(安代りんどう)3県のお花を使った「新商品の提案」や「ビクトリーブーケ」「花持ち研究の新しい取り組み」等の様々な展示でブース展示を行いました。

「桃生ガーベラ(宮城県)のブース」は、花色や品種が豊富なガーベラの特徴を生かしたカラフルな展示になりました。真っ直ぐな茎で太陽の方をしっかりと向いて凛と咲き、明るく元気なイメージのガーベラ。150本以上の花を使用して展示されました。

また、今年から出荷が再開された「あぶくまトルコキキョウ(福島県)のブース」では生産現場や生産者さんの様子が見える写真パネルの展示もありました。
ブース全体はナチュラルテイストのデザインが多く、ひと足早く秋を感じる商品の展示となりました。

「安代りんどう(岩手県)のブース」はブルーとパープル系で統一され、大人っぽい印象のブースになりました。仏花のイメージが強いりんどうですが、洋花との組み合わせや、短く花を使ったギフトボックスやミニブーケなど、新しいイメージの商品が展示されました。

「ビクトリーブーケ」と「ウエディングブーケ」のブースでは普段あまり目にしないブーケ作品が多く展示され、沢山の方が足を止めて見てくださいました。

「花持ち研究の新しい取り組み」のブースでは殺菌効果の高いオゾンを発生させる装置を展示し、「花の日保ち試験」や「病原菌対策」への取り組みを来場者の皆様に知っていただきました。